犬のしつけ 基本編

ドッグトレーニング

近年ペットは「家族の一員」という考え方が浸透してきました。 ペットが「家族の一員」という考え方はとても素晴らしいことですが、犬にしつけを行うという意味では人間と犬の立場は明確に違います。

主従関係を築く

犬のしつけの解説書やドッグトレーナーの多くが主従関係を築くことから始めます。 この主従関係というのは、犬の社会では自然なことで、しつけを受けていない犬は、 犬の本能に従って家族のリーダーとなり、家族や縄張りを守るため吠えたり噛みついたりします。 また、犬は自分がリーダーと思っているので、家族に対しても攻撃することがあります。 「家族の一員」という考え方は、主従関係が築けているかで大きく性質が違ってくるので注意が必要です。

良いしつけ 5つのポイント

褒める

しつけの基本は褒めることです。 教えたことが、少しでもできたら必ず褒めましょう。 おやつを与えることが最も効果的ですが、たくさん撫でてあげることも重要です。 また、普段より高い声で褒めることも効果的です。

かけ声は統一する

「オスワリ」や「スワレ」など統一しなければ犬は混乱します。 自分はできていても他の家族が違うかけ声をしているというのはありがちなので注意しましょう。

失敗しても怒らない

例えば、飼い主が犬を呼んで、すぐ来なかったとしても怒ってはいけません。もし怒ってしまうと、犬は飼い主のもとへ行ったことで怒られたと思うからです。 他にも、トイレの場所を間違えて怒ってしまうと、オシッコやウンチをすること自体が怒られた原因と考えるので、絶対に怒ってはいけません。 しつけの基本は褒めることなので、上手にできれば褒めるようにして、怒ることはやめましょう。

しつけは少しずつ

最初からあれもこれもと欲張って教えてしまうことは間違いです。 しつけは繰り返し繰り返しの連続で根気強く行いましょう。 また、集中力は長くないので、3分ぐらいの短時間で終わらせてましょう。

食事は飼い主が先

食事は先に飼い主が食べてから後で犬が食べます。これは、主従関係を築き維持していくために必要なことです。 また、人間が食べているものを犬に与えることもやめましょう。

さいごに

犬のしつけは飼い主の接し方次第で大きく変わります。 「家族の一員」である犬のことを本気で考えると、主従関係を築くこと、そして、根気強くしつけをすることは、飼い主にとっても、犬にとってもより良い生活をする上で重要です。